なんにも得意なことがなかった

 

頭が良いわけじゃない

運動が飛び抜けて出来たわけじゃない

容姿が1000年級のような可愛さでは無い

ピアノが上手いわけでもないし

 

人に胸を張って言える得意なことがなんにも無かった

 

けど みんなにするのが好きだったヘアアレンジやメイク それで喜んでくれるのが嬉しかった

少しだけ器用なだけだった デザインや構成を考えるのが好きだった

 

これならと思って

飛び込んだ美容の世界

初めはそれが理由だった

たったそれだけだった

手に職を付ける  本当にそれが理由なだけだった

 

いざ入れば

周りは意識高いし

周りの方が技術も上手いし

周りはもう既に卒業してからの未来が決まってた

 

もう入学してからすぐに挫折はしてた

ずっと言えなかったけど入ってすぐに辞めたいと思った

けど負けたくなくて

クラスのグループのリーダーやって見たり

委員になったり 2年生の代表にも選ばれたり

OCのスタッフにもなったり

苦手な皆勤も頑張ったけど

 

こんなけすれば変われると思ったけど

自分の気持ちは2年変わらなかった

"あんな大人になれない"

自分は普通に大人になりたい

意識高いとかそんなのどうでもいい

学校選びのミスかとも思ったけど

違った

人生の選択ミスだったに違いない。

 

 

 

 

お母さんごめんなさい

あんなに泣きながら行かせてくださいと行って喧嘩までしたのにこんなにも親不孝者でごめんなさい

すぐには辞めません でも辞めても責めないでください

最後までワガママだけど

いつまでも味方でいてください

 

 

 

 

 

自分へ

とりあえず 生きろ

毎日泣いてもいいから 生きろ

身体がボロボロになったら辞めよう

嫌なこと3回あったら辞めよう

理不尽なこと言われます分かってます

めげないで 美容師に誇りを持つわけじゃなく

本当の夢は 美容師でもなくお母さんを世界一幸せにすることですよ

それだけを忘れないで